駄話・06年06月分

06`06/29 -00:05-

先日放送の「
着信アリ2」の酷評です。
そう、先に言っておきます。
酷評です。

着信アリ Final」の宣伝になるにも関わらず、何故か地上波初放送深夜帯
さらに、解決して緊急を要さない誘拐事件の速報で番組を中断。
10分程度の報道番組でしたが、視聴者の事より、他局に先駆けて報道したいだけの、腐ったマスゴミ精神がまかり通った現象です。
何故そんなに粗雑に扱うのか。
それは、「
着信アリ2」を観られたら、「着信アリ Final」の客足にも影響してしまう程の駄作だったからに他なりません。
そう断言出来る程の、
クズ映画でした。

この
作品ホラーですが、ただの1シーンも怖くありません。
真相を究明しようとする
ミステリー仕立てですが、矛盾が多くて解決もしません。
ただいたずらに、事態を複雑化し混乱させただけです。
オチも、見せ方を間違っています。
第三者の視点で描かなかった為、投げっぱなしになっています。
後、個人的な
感想としては(つまり、上記は感想ではなく事実)、間の悪さが痛かった。
変に間延びした繋ぎ方を好んでいる様で、話が進まずイライラさせてくれます。
着信アリ」とは
監督が違うのですが、今作監督は最悪です。
その
監督演出の所為でしょうが、瀬戸朝香のだらだらした歩き方もムカツク。
もうね、
映画と銘打って金貰っていい映像じゃないよ、これ。
しかし、調べてみたら
監督塚本連平なる男、「時効警察」で演出してるじゃないですか。
今年に入って、急に化けたんですかね
?(^_^;

さて、結果的に
三部作の二作目となったこの作品
つまりは、それを理由として「なかった」事に出来ません
(T-T)
シリーズの二作目
として、一度だけ見とけ。
二度と見る事はないだろう、と言う意味の
2ッ星(2/5)です。
これで、「
着信アリ Final」の麻生監督が、2を「なかった」事にして、1の最後から始めてくれたなら、絶対見るな、の1ッ星に修正しますよ。
着信アリ」のオチが気に入らなかったから、
劇場に足を運ばなかった訳ですが、本当に助かりました。
こんなもん、ただの一銭も払う価値なしです

なので、2じゃなくて1を貼っときます
↓(^_^;





06`06/26 -06:50-

先日、深夜に
テレ朝で放送した「ココニイルコト」を観ました。

真中瞳は「電波少年」から、堺雅人は「新選組」から好きなので、恋愛ものなのに観てしまいました。
でも、観てみたら、くっついたり離れたりのどうでもいい恋愛ものではなく、静かで心温まる
ほのぼのストーリィでしたよ。
感想書きたくなるくらい、面白かった訳です。

まぁ、話の筋としては、よくある部類に入るのかも知れません。
堺雅人が演じる役の、キャラクターが好いんですよね。
私の場合、
世界観・筋(ストーリィ)・キャラクターの中で、一番重要視しているのがキャラクターです。
どんな話か以前に、こいつの
物語だから観たい。
と言う形で、好きな
キャラ物語を観たくなるのです。
映画ドラマの場合、それを体現する役者がいるので、役者で観る作品を選んじゃうんですよ。
実際、二人の演技は悪くないし、二人のやり取りを見ているだけで和みます。

最後は
ハッピーエンドとは行かないものの、この展開は仕方ないと思います。
邦画若手監督がやりたがる、何でもかんでもバッドエンド
な、無理矢理な展開ではないと思いますし。
もちろん、奇跡の安売りをして無理矢理
ハッピーエンド
と言う展開もありなんでしょう。
ですが、この作品はこの展開で、
えぇんとちゃいますか(^^)
何かが、胸の奥でじんわりする。
そんな結末。
でも、これが現実だったら、簡単に割り切れるものではないんだろうけど
(TT)

普段、あまり
邦画は観ない方なんですが、この作品は悪くないと思います。
出来自体には
4ッ星付けたいんですけど、ま、要するに真中瞳堺雅人が好きかどうかによると思うので、オススメ度は星3ッ(3/5)で。
最後、
鶴瓶師匠もイイ味出てました。
観賞する時には、是非
スタッフロールまで観てみて下さい。


ココニイルコト



06`06/20 -23:25-

ジョディ・フォスター主演フライトプラン」を観ました。

元々この作品、観たいなぁ、とは思っていたのですが、
劇場に行くほど、DVDを買うほどじゃないなぁ、とも思っていました。
しかし、何度も
CMを見せられている内に、辛抱堪らなくなって買っちゃいましたよ(^_^;

それくらい、この作品の引きは、私を惹きつけました。
高度1万メートルの密室で消えた6才の娘。
周りの乗客も、乗務員も、誰もその姿を見ていない。
しかも、捜索の果てに突きつけられたのは、すでに娘は、6日前に死んでいるとゆう記録。
夫を亡くし、精神的に参っていた彼女は、死んだ娘と一緒に飛行機に乗り込んだ幻を見ていたのか

味方もおらず、自分をも疑いだした彼女は、娘が搭乗時に窓に息を吹きつけ、曇った所に描いたハートの絵を見つける…
いる。
あの娘はこの機の中に必ずいる

確信した彼女の、孤独な戦いが続く。

もうね、ここまでで俺の負け。
観たくて観たくて、
DVD買っちゃった俺の負け。
でも、ここまでが秀逸な反面、
真相とかこの後の展開とかは、いたって普通でした(^_^;
冒険をせず、ミスなくまとめ上げた感じ。
なので、
充分面白いが、名作とまでは言えない出来です。

特に、
犯人が小者すぎて、大掛かりなミステリーの割りに真相がセコい。
伏線かと思っていた事が、ただの演出だったりもしました。
せっかくの美味しい題材を、こじんまりとまとめすぎている感は否めません。
仮につじつまが合わなくなる箇所が出てきてしまってもいいから、
っと驚くどんでん返しを用意して欲しかった、とは思います。
ただ、冒険をしない
監督だからこそ、良くまとまった映画として完成出来たのだろう、とも思います。

以上の点から、面白いが残念な部分もあるので、
星4ッ(4/5)と評価させて頂きます。
取り敢えず観てみ、と、オススメは出来ます。
私の様に買うこたないですが、
レンタルでもして観てみて下さい。


フライトプラン



06`06/08 -23:50-

藤澤恵麻主演映画奇談」を観ました。

ま、私
朝ドラ観ない人なんで、藤澤恵麻なんて知らなかった訳ですが。
Amazonさんからおすすめメールが着て、原作・諸星大二郎、出演・阿部寛って事で、勢い買っちまった作品です(^_^;
劇場公開時には、存在に気付いてもいませんでした。

さて、内容の方ですが、かなり宗教色が強いと言えましょう。
主人公は、大学院で民俗学を専攻する佐伯里美
過去に神隠しにあった女の子です。
舞台は1,972年で、
民俗学に神隠し。
そして、その神隠しにあった村の一部は、ダムの底に沈もうとしている等、古き良き
怪異譚の雰囲気ばっちりです。
しかし、その村は
隠れキリシタンの末裔で、「はなれ」とゆう文字通りに村の離れに位する所では、知恵遅れの人々が隔絶された生活を送っている。
そこには、
聖書を独特な解釈をした異伝が伝わっている。
その様に、
キリスト教と聖書を、物語の核心として使用しています。
もし、
キリスト教に深い関心があって、娯楽作品でネタとして扱われるのを好まない人が観たら。
そう思うと、宗教色が強い、と言わざるをえない訳です。

ですが、あえて言います。
この作品は、そこいら辺りを
民俗学的な雰囲気で描いているところが好いんです。
隠れキリシタンに村八分。
辺境で伝え続けられてきた、怪しげな
宗教儀式
そういったものを、
洋画でなくて、古き昭和日本で描いている雰囲気がとびきりなんですよ。

さらに好いのが、
阿部ちゃん演じる稗田礼二郎
我々とは別の進化を遂げた生態系がいて、つまりはそれこそが
妖怪であるとする学説を発表した異端児。
でも、
民俗学者ではなくて、考古学者なんですね(^_^;
つまりは、
科学的な考察として妖怪はいる
と、言っているという事なのかな


この
稗田先生、スタンスがとっても好みです。
目の前で起こる
怪異に、他の、特にJホラーとか呼ばれちゃう類は、怪異ごとの法則に乗っかって、自ら解決に走ったりするじゃないですか。
でも、
稗田先生は違います。
自らの知的好奇心に従って
怪異に近づいては行きますが、それ以上には関わりを持ちません。
あくまでも、
観測者、目撃者然としているのです。
その現実を見て、理解して、見送るんです。
立派な鼻の穴をお持ちの
藤澤恵麻嬢演じる里美も((^_^;)、事件の当事者ではありながらも観測者です。
彼女は(役も女優も)、この
映画の雰囲気に好く合っていますね。

キリスト教的、聖書的、神話的にドでかい出来事が、何故島国日本で現出したのか。
とか、神隠しの動機なんかは弱いと思いますが、とても面白かったですよ。
先ず雰囲気が好く、話の筋も悪くないし、
登場人物たちの振る舞いが好みでした。
ただ、宗教的な部分をどう捉えるか。
と、
観測者然とした主人公たちは受け身な訳でして、このまったりスロ〜リィな展開が好みでない人には向きません。
そこで、
個人的には最高の映画なんですが、おすすめ度は星4ッ(4/5)としておきましょう。
この作品は、決して
ホラーではなく怪異譚です。
怖くないですから、宜しかったら観てみて下さい。





06`06/05 -01:30-

久しぶりに、
K-1のお話。6・3放送の「K-1 in ソウル」です。

巨人同士の大味な消耗戦はどうでもいいとして、好きな試合は何試合かありました。

デビューから見ている
堀啓には、早いトコ武蔵を越えてもらいたいんですが、近年大好きで応援しているアーツの方が、まだまだ上手でしたね。
とは言え、
アーツハイキックKOも久しぶりだったんで、イイもの観られた感じです。
それから、観ていて面白い
レッシヴな人気者のルスランを、まさに一振りでねじ伏せたセフォーも凄かった。

後は、何と言っても
ブンブン丸こと藤本祐介ですね。
元は
日本TVK-1 モンスターファクトリー」と言う企画から参戦のアマチュア代表選手。
ご自慢の筋肉から繰り出される豪腕パンチを、ブンブン振り回すだけの異色ファイターでした。
スタミナもなく、
1R動くのがやっと。
小さな
ボブ・サップみたいな、日本人の中でも勝てない選手でしたよ、当時。

それがスタミナをつけ、しっかり技術も身につけ、それでもパンチを振り回す
レッシヴ・ファイトは変えずに頑張っていました。
そして、2〜3年前の
ラスヴェガス大会で変身しました。
強力なパンチを振り回しながら、さらに強力な
ミドルキックも炸裂。
そして、
3Rフルで動き続けられるスタミナもついて、ヴェガスのお客がスタンディング・オベーションする様な好い試合をしました。

それからはジャパン勢の中でも頭角を現し、
ノブ、冨平、中迫といった万年中堅を凌駕し、武蔵、天田に次ぐジャパン第三の男へと成長したのです。
その
藤本がやりました
ジャパン勢初の、海外トーナメント優勝です

まぁ、
アジア・トーナメントなので、そこまで高いハードルではなかったのかも知れませんが、ガオライも参戦していた事ですし、決してイージーな大会ではなかったと思います。

一回戦のシルムの横綱ですが、もう少し立ち技の練習が必要なのは確かでしょう。
しかし、もし
藤本ディフェンスがざるだったら、あの体重から繰り出されるパンチにKOされていたかも知れません。

準決勝は、あのガオライから金星のプリンス中迫(笑)
結果は出ないが実力は確かと言う、日本人ファイターらしい日本人ファイターです(爆)
その
中迫が相手ですから、やはり実力なしには勝てない訳です。

そして
決勝は、根性は凄いがその内壊れるぞキム・ミンス(^_^;
それまでのダメージの蓄積があったのは事実ですが、結果パンチで倒した辺りは
藤本らしいか。

これで、ようやく
ジャパンGPの日本人優先枠以外で、日本人がGP決勝に進みます。
武蔵も元は優先枠からですから、まさにこれは快挙と言えましょう。
佐竹にも武蔵にも出来なかった事を、ようやく実現したのが藤本な訳です。
後は、
魔裟斗に次ぐ日本人K-1チャンプの誕生ですが、カの国人の様に母国万歳な人ではないので、無理な事は承知です(^_^;
取り敢えず、日本の恥たる
武蔵越えを、日本人ファイターたちには期待しましょう。

実は、自分も「
モンスターファクトリー」に参加してたり(^_^;
その所為か、
藤本はボクらの代表。みたいな気持ちが強い様な気がします。
雑感を数行書いてさくっと
upするつもりだったのに、いつの間にか藤本の歴史を振り返ってるし(^_^;
これからも、
ブンブン丸として活躍して下さいね、藤本祐介選手(^o^)/

駄話へ